今から14年も前の話である。
結婚以来、16年もの間専業主婦だった私は、主婦として母としての経験やキャリアを、年数分それなりに着実に身に付けていく傍ら、社会からはどんどん置いてきぼりを喰らっているような、そんな一抹の焦りを感じながらも、それなりに充実した日々を送っていた。
そんなある日、定時で仕事が終わったとしても毎日帰宅は9時過ぎになる主人は元より、子供も大きくなり、ほぼ毎日部活が終わって帰ってくるのは夜の8時過ぎで、朝みんなを送り出してから誰かが帰宅するまでの長い時間、家に一人きりでいるのは何となく寂しくて、
「パートにでも出てみようかな?」
と思い立った私。
意外なことに夫も子供も反対しなかったので、程なくして近所のスーパーのパートとして働くことになった。

 

 

何しろずっと専業主婦だったので、例え短時間のパートと言えども、長年のギャップを感じるのは致し方なかったと思うのだが、それにもまして驚いたのは、年若い者たちの年長者に対する節度のなさ、無礼さだった。
でもそれなら、いつの時代にもあるであろう「今時の若いもんは…」と言う感覚で、やり過ごせたかも知れない。
問題なのは、今時の若いもんよりも「今時の中高年」だったのだ。

 

 

パートを始めて程なくして、別の部署の少し年下の男性から声をかけられた。他愛ない会話を交わしたが、その後毎日顔を会わせる度に笑顔で挨拶するようになった。そのうち、
「メルアド教えて」
と言われたのだが、当時ガラケーを持ち始めたばかりで、長年専業主婦だった故の社会に対する無知さから、メルアドを簡単に教えることの恐ろしさを知らなかった私は、何も考えずにメルアドを教えてしまった。
そう、それがずっと社会から隔離された専業主婦と言う檻の中で長年生活していた私が、まるで玉手箱を開けた浦島太郎のように、知らぬ間に変わってしまった世の中の現実を、まざまざと思い知らされるきっかけとなったのだった。
それはまさに「私の知らない世界」であり、私が育児と主婦業に追われ、なりふり構わず走り抜けた16年の間にすっかり変わってしまった社会の現状と、男女間の恋愛事情に他ならなかった。

 

 

その男性からは、その日の夜にメールが来た。
私よりも5つくらい年下で、一見風貌も冴えない感じで、危険性など全く感じさせない人だったこともあり、きっとちょっとした日々の悩みや相談事など、年上のおばさんに話したくなったりしたときにでもメールして来るんだろうなと言う程度に考えていた私だったが、3日ほどメールが続いたあと、
「ボク、何だか不倫を望んでるみたい」と来たではないか!…私は目が点になり、数秒間フリーズしてしまった。
とっさにその人からのメールをブロックしてしまったため、次の日から職場でその人とすれ違うと、ちょっとした気まずさを感じたが、それにしても人は見かけに寄らないものだと内心思うに留まった。

 

 

そんな中、ある程度職場にもなれてきて、廻りを見渡す心の余裕が出来てきて、ふと気づいたのである。
若い人は若い人で、あっちでもこっちでも彼氏彼女がいながら他の異性とも秘かに通じていて、あろうことか30代以上の中高年の世代まで、誰それさんと誰それさんがダブル不倫してるだの、誰それさんは社長の愛人で、しかも社員の誰それさんともつきあってるだの、そんなメチャクチャな噂話が社内でまことしやかに噂されているのをたくさん耳にするようになったのだった。
不倫だの浮気だのと言うのは、ドラマや小説の中の話であって、現実にはそうそう起こりうることではないと思っていた私にとって、いきなりハンマーで頭を殴られて、目の前にたくさんの星が飛び交うのを感じながら、回転性のめまいに襲われるようなショッキングなものだった。
しかも程なくして、それは蚊帳の外の問題ではなく、その魔の手は少しずつ私にも迫っていることを実感したのだ。

 

 

「アドレス教えて」
と言う一言は、当時の社内の男女間のきっかけ作りの常套手段であったらしく、私にも何人かその手を使ってきた人がいた。
口下手な私は、遠回しに当たり障りなく断る術を知らず、真正面から受け答えをしたものだった。
「どうして聞くんですか?」
「二人だけでメールのやり取りがしたいから」
「奥さんがいらっしゃるでしょ?」
「いや、それはそれだよ。今が良ければそれでいいと思わないか?」
そんな相手の一言に、私は本気で腹が立ち、そんな相手を大真面目に説教したものだった。
そんなふうに私に説教された相手の中で、一人だけ反撃してきた相手がいた。
私が例によって、断ってもしつこいので説教してやると、
「どの女も自分が好かれてるとわかると喜ぶのに、あんたのように説教してくるやつは始めてだ。変な女!石頭!頑固頭!」などと私を罵倒したのだ。
さすがにそれには私も腹が立ったが、奥さんがいながら「家庭を壊す気なんかない、今が良ければそれでいい」などとほさいで浮気相手を物色する、その男こそが豆腐の角に頭をぶつけてどうにかなるに値するくらいのダメ男ではないかと私は言いたいし、現に本人に言ってやったのだ。

 

 

その後も、社内の乱れに乱れた歪んだ恋愛事情は終わりなく続き、疲れはてた私はその職場を後にした。

 

 

こんなふうに簡単に浮気や二俣三股、不倫だのダブル不倫だのがまかり通る今の時代。そんな中で、真実の愛を探すことに、表現しがたい虚しさと不安を感じるのは、私だけなのだろうか?

興信所選びに迷ったら・・・

興信所選びに迷ったらこちらのサイトで、興信所の一覧表や体験談を見てみてください。

興信所料金評判ガイド|浮気調査から結婚前調査まで


↓浮気調査なら原一探偵事務所↓

24時間365日全国対応の【原一探偵事務所】

関連ページ

不倫ばかりを繰り返している女の子は、婚期が遅れる?
親友ももうすぐ40歳。私的にはお互いの子どもたちを一緒に遊ばせたり、家族ぐるみで付き合いを続けたりしたいんだけど、親友はなかなか結婚できないみたいなので、なかなか難しそうです。妻子持ちを彼氏に選んでいる時点で、